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この記事の目次



1.  変数とは


  • 変数とはデータを格納しておく領域のことです。領域を区別するので、変数名を付けて宣言しなければなりません。
  • 変数はメモリ上に確保され、値を代入したり参照したりすることができます。
  • これから変数の3つのポイント、変数名、変数型、変数値がどういう意味か、どう宣言するか説明します。
  • 2.  データ型一覧


    データ型とは、数字や文字などのデータをメモリ上に確保する領域やバイト長、確保した領域の扱い方などを指定するもので、変数を宣言するときに、データ型を指定する必要があります。

     ●  整数型(Integral Type)

    データ型 サイズ(データ量) 範囲
    byte 8 -128から127までの整数の値。 byte byteNumber = 100
    short 16 -32768から32767の整数の値 short shortNumber = 10000
    int 32 -2147483648 から2147483647まで整数の値。 short shortNumber = 10000
    int 32 -2147483648 から2147483647まで整数の値。 int intNumber = 100000
    long 64 -9223372036854775808から9223372036854775807までの整数の値。 long longNumber = 100000

     ●  浮動小数点型(Floating-Point Type)

    浮動小数点型は、浮動小数点の値を表している。

    データ型 サイズ(データ量) 範囲
    float 32 32ビット単精度小数点 float floatNumber = 9.08f
    double 64 64ビット倍精度小数点 double doubleNumber = 9.08

     ●  文字を扱うデータ型

    String型とChar型は、どちらも文字を扱うデータ型です。

    Char型は1変数で1文字を扱います、例: Char a = ‘あ’

    Char型で2文字以上の文字列を扱う際は、次のように配列を用いることになります。

  • Char a[0] = ’あ’
  • Char a[1] = ’い’
  • Char a[2] = ’う’
  • Char a[3] = ’え’
  • 一方、String型は1変数で2文字以上の文字列を扱うことができます。例: String b = “あいうえ”

    注意:String型はプリミティブ型ではなく、参照型(クラス型)ですが、文字を取り扱うデータ型なので、覚えやすいように、char型と一緒に紹介しました。

     ●  論理型(boolean Type)

  • 論理型は、真(true)と偽(false)の表記によって示されるふたつの値を持つ論理値を表現します。
  • 例:boolean boolValue = true;
  • 3.  変数を宣言する方法


    変数に付ける変数名の前にデータ型を指定します :

    データ型名 変数名;
    int i; //integer型の変数i
    
    double d; //double型の変数d
    
    String str; //String型の変数str

    4.  変数の初期化


    ローカル変数の場合、宣言しただけでは初期化されません。 初期化されていない変数を使用するとコンパイルエラーとなります

    初期化の構文:(宣言された変数に)

    変数名 = 値; 

    変数の宣言と初期化を一緒にしたい時:

    データ型名 変数名 = 値; 

    5.  変数に値を代入する方法


    初期化と同じように、変数に値を代入する構文:

    変数名 = 値;
    package helloworld;
    
    public class HelloWorld {
     
        public static void main(String[] args) {
            
            int i; //integer型の変数iを宣言する。
            i = 100; //宣言された変数iの初期化する
            i = 101; //変数iに値を代入する(値を入れ替える)
            
            long l = 1000; //long型の変数lを宣言し、初期化する
    
            System.out.println("変数iの値は " + i  + " です。");
            System.out.println("変数lの値は " + l + " です。");
            
        }
     
    }

    実行結果:

    6.  定数(Constant)


     ●  JAVAの定数とは

    定数とは値を変更できない変数です。

    JAVAでは変数にfinal修飾子を指定することで定数になります。

     ●  定数の宣言

    構文:

    アクセス修飾子   static final  データ型  定数名  =  値;

    説明:

  • アクセス修飾子:以下のようにあります
  • アクセス修飾子 アクセス制限
    public どこからでもアクセス可能
    protected 同一パッケージ内のクラス、継承したクラスからのみ可能
    default 同一パッケージ内のクラスからのみ可能
    private そのクラスからのみ可能
  • final : まだJAVAの変数を学んでいる学者にstatic、finalを説明するのは早すぎるかと思いますが、簡単にいうと、変数の前に final修飾子をつけると、この変数の値はもう変えられないということで、定数になります。
  • static : 変数の前にstaticをつけると、この変数が含まれるクラスをインスタンス化せずにその変数にアクセスすることができます。
  •  ●  サンプルプログラム

    package helloworld;
    
    public class HelloWorld {
     
        public static final int HOUR_OF_DAY = 24;  //integer型の定数 HOUR_OF_DAYの値が24であることを宣言する
        public static final String SITE = "Hello IT.SchoolBig.com!"; //String型の変数SITEの値は「Hello IT.SchoolBig.com!’であることを宣言する
         
        public static void main(String[] args) {
            System.out.println("1日は " + HOUR_OF_DAY + " 時間");
            System.out.println(SITE);
        }
     
    }

    実行結果:

    7.  まとめ


    この記事ではJAVAの変数、定数の定義、宣言、使い方などを紹介しました。変数を宣言するときに、データ型が間違ったら、コンパイラエラーが出ますので、データ型を理解しましょう。

    定数と変数を名前だけで区別できるように、名付け方を注意しなければなりません。前の記事(JAVA - 構文、基本のルールの記事)にクラス、メソッド、変数、定数などの名の付け方を詳しく解釈してありますので、ぜひご覧ください。

    定数の宣言に、final, static というキーワードがありますが、今の段階では覚えて使えばいいです、それを理解する前は、まだまだやらなければなりませんことがたくさんありますということです。

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